内観創始者・吉本伊信先生直系
当所の面接者の本山陽一は、吉本伊信先生に1981年より指導を受けました。
特に1985年から先生の亡くなる前年の1987年までの2年間は、自らの研修所を休み、吉本先生ご夫妻のもとで助手として寝食を共にし、師の教えや生き様に直接触れ、内観の真髄を身体で吸収する幸せな体験をしました。
師に指導を受けた内観体験だけでなく、ご夫妻とのさまざまな問答や面接現場を通して、師の言葉の奥にある、言葉にならない多くの教えを吸収できる機会を得ました。
吉本先生ご夫妻も「その教え・内観の本質を後世の人たちにできるだけ正確に伝えるように」と内観の教えだけでなく、あらゆる方面に関して、私の質問に丁寧に答えて下さいました。
その時の経験が、現在も奥武蔵内観研修所の基礎になっております。
豊富な実績と連携
吉本伊信先生の勧めもあり、1984年、所長32歳の時に、埼玉県の山間にある過疎地域・名栗村(現・飯能市)に名栗の里内観研修所を開設しました。
名栗村で15年過ごした後、1999年に白金台内観研修所に、2019年に奥武蔵内観研修所に移転しました。
開設以来30年が過ぎ、その間訪れた内観者の方は、7,000名を超えています。
奥武蔵内観研修所では、面接はほとんど面接者(本山陽一)一人で行いますので、この実績をもとに訪れる方の要望に対応しています。
全員個室での個別指導
当所では、全員が個室の内観研修を実施しております。
これは、2006年東京の青山学院大学で開催された第29回日本内観学会大会で、所長が発表した「迷惑をかけたことへの実践的アプローチ」と題する論文の考えをもとに実施されたものです。
この論文は、近年、日本人の精神状態の格差が広がり、従来の指導方法だけでは対応できない症例も生じてきており、その人の精神状態に応じて柔軟に内観指導をする必要性とその方法を発表したものです。
発表に対する反響は大きく、全国から資料が欲しいとの要望がありました。
この論文にある柔軟な対応をするためには、個室が理想的なのです。
個室内観の利点は、以下のとおりです。
- 来られた人の精神状態に応じて柔軟に対応できます。真剣になさりたい方は真剣に、ゆっくりとなさりたい方はゆっくりと、一人ひとりに合わせて指導できることです。
- プライバシーの保護が完全に守られます。
- 精神的にデリケートな人は、他人が気になるようです。個室だと他の人に気を遣わないで済みます。
男女交代の内観庵
当所は、小さな施設ですので、男女で同時に座ることに若干無理があります。したがって、「奥武蔵内観研修所」は 男性の週、女性の週と分けて座っていただきます。誠に勝手ながら、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
奥武蔵内観研修所(外観)
事務室からの風景
風呂場からの風景