ご挨拶
本山 陽一
20年間お世話になりました白金台内観研修所は、都市再開発事業の地域に指定され、立ち退きのために2019年12月で閉鎖することに決まりました。そこで、白金台内観研修所は、2020年より埼玉県日高市に「奥武蔵内観研修所」として、新たに生まれ変わることになりました。1984年に埼玉県の名栗村に名栗の里内観研修所を開設、1999年に東京都港区に開設された白金台内観研修所に移転し、今回が3回目の移転となります。
振り返りますと、1984年に内観創始者・吉本伊信先生のお勧めで始めた私の内観面接者としての人生は、とても充実したものであり、公私ともに恵まれたものでした。それは当初の想像を遙かに超える世界にも導いていただきましたし、面接させていただいた内観者様は7,000人を超え、多くの方々の内面体験を通して人生の真理を学ぶことができました。 お陰様で、対外的にも日本内観学会副理事長、日本内観研修所協会会長をはじめ、多くの役職を無事に務めることもでき、日本内観学会から与えられる資格、認定内観面接士第一号もいただきました。これも吉本伊信先生ご夫妻、吉本家の方々をはじめ、多くの支援者のお陰だと心より感謝しております。
これからの余生は、奥武蔵自然公園の中にある自然に恵まれた新天地で、今までのさまざまな体験から得たものを生かして、少人数ながら、ひとり一人の内観者様とじっくりと向き合い、少しでも恩返しできるよう生きて参りたいと願っております。
尚、新しい施設は、小さな施設ですので、男女で同時に座ることに若干無理があります。したがって、「奥武蔵内観研修所」は 男性の週、女性の週とに分けて座っていただきます。誠に勝手ながら、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。